日々の仕事は、お客様からいただいた建物の図面をもとに、バルコニーやウッドデッキといったエクステリア部分の具体的な図面を作製しています。建物全体の図面を読み、その物件のイメージや予算にフィットした製品を自社のラインナップからセレクトし、効率的な施工方法を考えるという、プランニングのセンスが求められる仕事ですね。

今年、入社29年目になりますが、この会社に入社したきっかけは、アルミ材の特性である軽量かつしなやかな光沢に惹かれたこと、またどんな形にでも作れることから、これで何が作れるのかという興味津々な気持ちからであり、特に手摺メーカーに拘っていたわけでもなく、アルミ材を扱っている会社ならどこでも良かったんです。
また、入社当時は今みたいにデジタルな時代ではなく、何もかもアナログな時代でした。携帯電話やパソコンもほとんど普及していなく、図面を書くにも気が付くと鉛筆の芯で手が真っ黒になり、仕事が終わるとよく手を洗っていたことを思い出します。現在は、開発グループで、手すりの開発を日々行っています。相手が何を求めているのかを考えながら、新しいものを見出していくことは、非常に骨が折れますが、自分にとってやりがいのある仕事だと思います。開発したものが、ヒット商品になれば当然嬉しいですが、本当は売れただけで十分です。製品開発していくうえで、他部署との接点も多いため、それに携わる人の考えを聞き入れることは、自分への刺激でもあり、新しい発見に繋がることでもあると思っています。巷でよく耳にする「最近の若者は・・・」のフレーズは、自分も歳を重ねてくると口ずさんでしまいそうになりますが、何事も前向きに考えることや相手の気持ちになって物事を見て考えることで、自分が何をすべきかを心がけています。